繰越控除とは、ある年に出た損失を、その年だけで使い切れなかった場合に、翌年以降の所得から差し引ける制度です。
主に確定申告と関係し、損益通算とセットで理解される重要な仕組みです。
この記事では「繰越控除とは何か」を、意味・位置づけ・ポイント・仕組み・損益通算との関係の順で整理します。
具体的な申告手順ではなく、用語としての理解に特化して解説します。
目次
繰越控除とは(読み方・意味)
繰越控除(読み:くりこしこうじょ)とは、
その年に発生した損失(赤字)を翌年以降に繰り越し、将来の所得から差し引くことができる制度を指します。
損失を「その年限り」で終わらせず、
将来の税負担を調整できる仕組みです。
繰越控除の位置づけ
繰越控除は、税金制度の中で
「単年だけで判断せず、複数年で公平に課税するための仕組み」として位置づけられます。
損失が出た年と利益が出た年を分けて考えることで、
実質的な収益に近い形で税負担を調整します。
繰越控除のポイント(3つ)
- 損失を翌年以降に持ち越せる
- 確定申告が原則として必要
- 対象となる所得や期間が決まっている
繰越控除の仕組み/構成要素
繰越控除は、次のような流れで使われます。
- ある年に損失が発生
- その年の所得と相殺しきれない損失が残る
- 翌年以降の所得から順に差し引く
この結果、
将来の課税所得が減少し、
税額を抑える効果が生まれます。
繰越控除と損益通算の違い/関係
混同されやすい2つの制度を整理します。
損益通算
- 同じ年の利益と損失を相殺
- 年内で完結する調整
繰越控除
- 年内で使い切れなかった損失を翌年以降へ
- 年をまたいで調整する制度
→ 損益通算は「横」,
→ 繰越控除は「縦」の調整と考えると分かりやすいです。
関連語(内部リンク用)
よくある質問(FAQ)
Q1:繰越控除は自動で適用されますか?
A:いいえ。原則として、継続して確定申告を行う必要があります。
Q2:どんな損失でも繰越控除できますか?
A:対象となる所得や条件は法律で定められています。
Q3:繰越控除には期限がありますか?
A:あります。繰り越せる年数は制度ごとに決まっています。
まとめ
- 繰越控除とは、損失を翌年以降に繰り越して控除できる制度
- 年内で使い切れなかった損失を将来に活用できる
- 損益通算と組み合わせて使われる
- 関連語:損益通算/確定申告/課税所得
繰越控除を理解することで、確定申告における損失処理の全体像が明確になります。
