ビジネスシーンで「わかりました」と伝える際、「了承」と「承諾」のどちらを使うべきか迷うことがあります。実はこの2つ、相手との「上下関係」によって使い分ける必要があり、間違えると大変失礼になります。
目次
結論:上から目線か、対等・公的か
もっとも重要な違いは「誰に対して使うか」です。
- 了承(りょうしょう):
目上の人が目下の人に「わかった」と言うときに使います。
※部下が上司に使うのはNGです! - 承諾(しょうだく):
依頼や要求を受け入れるときに使います。
対等な関係、または公的な契約などで使われます。
「了承」を使うときの注意点
「了承」は「事情を汲んで納得する」という意味ですが、ニュアンスとして「許可してやる」「聞き入れてやる」という上からの響きが含まれます。
【危険】上司へのNG返信例
× 「日程変更の件、了承いたしました。」
→ これだと「日程変更、認めてやるよ」という意味に聞こえてしまいます。
【正解】上司への正しい返信
〇 「日程変更の件、承知いたしました。」
〇 「かしこまりました。」
「了承」はお客様や上司に対しては使わず、同僚や部下、あるいは「業者に対して条件を飲むとき」などに使いましょう。
「承諾」を使うシーン
「承諾」は、個人の感情というよりは、「相手の要求(オファー)を受け入れる」という事実を指す言葉です。
よく使われるフレーズ
- 「利用規約に承諾する」
- 「契約内容を承諾する」
- 「変更の申し出を承諾する」
類語との違い(承知・快諾)
似た言葉との違いも整理しておきましょう。
- 承知(しょうち):
「わかりました」の謙譲語。目上の人への返事はこれがベストです。 - 快諾(かいだく):
気持ちよく引き受けること。「依頼を快諾してくれた」のように使います。
まとめ
もっとも大切なポイントは一つだけです。
「目上の人に『了承しました』は絶対に使わない」
これさえ覚えておけば、大きなトラブルは避けられます。上司には「承知」、契約などの手続きには「承諾」を使いましょう。
